「ほーぅ。リリーと言ったか、嬢ちゃんはなかなか見どころがある。これからもダグラスのよき友人であってくれ。なんなら将来のよっ、……グハッ!!」
わしゃわしゃと私の頭を撫でていた王様が、不自然に言葉を途切れさせて呻き声をあげ、そのまま脇腹を押さえて悶絶していた。
「お、王様?」
いったい、王様になにがあったの?
「……なにしやがる、アルベルト」
「おっとすまん。ハエが止まっていたから払ってやったのだ」
王様が地を這う声音で凄むと、パパはどこ吹く風で飄々と答える。
どうやら、王様を呻かせた原因はパパらしい。
「なにがハエだ! こんなとこにハエなんか――」
「あんたたち、注文はどうするんだね!? 後ろがつかえてんだ、早くしとくれよ!」
王様の言葉を割り、売店の注文口から初老の女性が声を高くした。
どうやら、いつの間にか私たちの順番になっていたらしい。見れば、王様たちの前に並んでいた客は既に商品を受け取って、ベンチの方へ歩きだしていた。
わしゃわしゃと私の頭を撫でていた王様が、不自然に言葉を途切れさせて呻き声をあげ、そのまま脇腹を押さえて悶絶していた。
「お、王様?」
いったい、王様になにがあったの?
「……なにしやがる、アルベルト」
「おっとすまん。ハエが止まっていたから払ってやったのだ」
王様が地を這う声音で凄むと、パパはどこ吹く風で飄々と答える。
どうやら、王様を呻かせた原因はパパらしい。
「なにがハエだ! こんなとこにハエなんか――」
「あんたたち、注文はどうするんだね!? 後ろがつかえてんだ、早くしとくれよ!」
王様の言葉を割り、売店の注文口から初老の女性が声を高くした。
どうやら、いつの間にか私たちの順番になっていたらしい。見れば、王様たちの前に並んでいた客は既に商品を受け取って、ベンチの方へ歩きだしていた。



