今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~

『ふんっ、小童が。わしをネコ呼ばわりするでないわ』
 ベルが不満げに零すが、意味が通じていないダグラスは、ニコニコと笑みを浮かべていた。
「リリー」
 頭上から声を掛けられて目線を向ければ、パパが最近はめっきり薄くなっていた眉間の皺をクッキリと縦に寄せ、私を見下ろしていた。
「パパ?」
「すまんが、予期せぬ連れが一緒に回ることになってしまった」
 本音を言えば、パパとふたりきり(ベルはノーカウント)のお出かけをとっても楽しみにしていた。だけど、パパの友人父子と一緒に回る動物園もまた、別の楽しさがあるはずだ。なにより私自身、つい今さっきダグラスとお友達になっているのだ。
 パパとふたりでお出かけの機会はまたあるだろうし、今日は友人との交友を深めるのも悪くない!
「うんっ。今日は皆で楽しむわ!」
 申し訳なさそうに告げるパパに笑顔で答えれば、横で聞いていた王様が私の頭にポンッと大きな手を乗せた。
 ん?