今日から騎士団長の愛娘!?~虐げられていた悪役幼女ですが、最強パパはわたしにメロメロです~

 おう。おうたいし。これらは果たして、どんな漢字に変換するのが正解か……。
「今日の移動動物園は、普段我儘ひとつ言わないダグラスのたっての希望なんだ。頼むよ、アルベルト。父親としちゃ、叶えてやりてえじゃねえか。お前も父親なら分かるだろう?」
「……」
 パパは反論しかけたが、最後の『お前も父親なら』という台詞を耳にして、開きかけていた口を引き結んだ。
「それになんだ、護衛がいないのが問題だと言うのなら、お前が俺たちの護衛をすれば万事OKだろう? なにせ、この国でお前ほど腕の立つ者はいない。それこそ俺やダグラスの護衛団よりもな」
「詭弁だ」
 パパの態度はまるで、親しい友人でも相手にしているかのよう。
 しかし、どんなに現実逃避をしてみようが、必死の弁解でパパを懐柔しようとしているのは、結局のところ王様で間違いない。
 ……パパの交友関係、広いなぁ。
 私が遠い目をして、しみじみとこんなことを思っていたら――。