私がえぐえぐと嗚咽混じりにこぼしていたら、ヒョイッとウエストを掬うように持ち上げられた。
え!? そのまま逞しい腕に抱っこされ、鮮やかなグリーンの瞳とぶつかる。
「え、パパ……!!」
ビックリして、一気に涙が引っ込んだ。ついさっきまで女性騎士たちに囲まれていたパパが、いつの間にか目の前にいることに驚きが隠せない。
「……え? あの子、今騎士団長のことを『パパ』って……」
「あ! きっと、あの子が騎士団長が引き取ったっていう姪御さんよ!」
皆は、パパが抱っこする私の正体にピンときたようだった。
全員の目が、私とパパのふたりに集中していた。
「リリー、娘の君からもらう『お疲れ様』と『凄かった』がなによりも嬉しいよ。パパにとって一番の誉め言葉だ」
「……聞いてたの、パパ?」
泣きべそで漏らしていたひとり言を聞かれていた気恥ずかしさに頬が染まる。
「あぁ、剣戟中から君の視線には気づいていた。俺がもたもたせず、剣戟後すぐに来てやっていれば……すまなかった」
え!? そのまま逞しい腕に抱っこされ、鮮やかなグリーンの瞳とぶつかる。
「え、パパ……!!」
ビックリして、一気に涙が引っ込んだ。ついさっきまで女性騎士たちに囲まれていたパパが、いつの間にか目の前にいることに驚きが隠せない。
「……え? あの子、今騎士団長のことを『パパ』って……」
「あ! きっと、あの子が騎士団長が引き取ったっていう姪御さんよ!」
皆は、パパが抱っこする私の正体にピンときたようだった。
全員の目が、私とパパのふたりに集中していた。
「リリー、娘の君からもらう『お疲れ様』と『凄かった』がなによりも嬉しいよ。パパにとって一番の誉め言葉だ」
「……聞いてたの、パパ?」
泣きべそで漏らしていたひとり言を聞かれていた気恥ずかしさに頬が染まる。
「あぁ、剣戟中から君の視線には気づいていた。俺がもたもたせず、剣戟後すぐに来てやっていれば……すまなかった」



