「まあ、兄弟みたいっていうのは間違ってないかもしれないです。私とレオナードとヴィンセントは幼なじみなので、お兄ちゃんや弟がいたらこんな感じかなって思ってますし」

「「いやいや、イヅナは妹とかそんな目で見れない」」

イヅナの言葉に、レオナードとヴィンセントは同時に否定の言葉を言う。

「俺、妹とかお姉ちゃんとかじゃなくて兄貴が二人の男兄弟の中で育ったから、妹とかがいるなんて想像すらできねぇ」とレオナード。

「僕は妹がいるけど、イヅナとは全然タイプが違うからそういう風には見れないな」とヴィンセント。

「あら、妹がいるのね!私も十個歳が離れた妹がいるのよ」

ヴィンセントの言葉にチェルシーが嬉しそうに言う。一人っ子のイヅナは少し羨ましさを感じた。チェルシーのような姉がいたら、きっと毎日が楽しいだろう。

「一人っ子って寂しいわ」

「俺も一人っ子だから、兄弟がいたチターゼが羨ましかったなぁ」

アレンがそう呟くと、ギルベルトとエイモンも話の輪に入ってきた。