「確かに、胸はそんなにないけど可愛い子だよね。俺もほしくなっちゃったかも。ああいう子って戦闘苦手そうだし、引き込めるかな〜」

ギルベルトがそう言い、ツヤはすぐに「あたしの部下にする」と即答していた。彼女はきっと合格し、このアレス騎士団の一員となるだろうとツヤは何となく感じていた。

「鬼であるあたしにあれだけ言ってくれたんだ。あたしがしっかり可愛がってやらないとな?」

いつか、部下たちともこうしてお酒を楽しむ時が来るのだろうか。そう思いながら、ツヤは空になったグラスに今度はウイスキーを注いだ。