レオナードの制服は、濃いブラウンの長いコートを着て、その中に派手な赤いネクタイを結んで同じく赤いシャツを着ている。ふんわりと膨らんだズボンはコートと同じブラウンだ。赤がとても目立つ派手なものである。

一方、ヴィンセントの制服は、白地に銀の装飾が少し施されたシンプルな軍服だった。全身が白で包まれたヴィンセントはまるで雪の精霊のようである。

「二人とも、とてもよく似合ってるわ!かっこいい!」

イヅナが褒めると、二人とも嬉しそうに笑う。頬を赤く染め、「イヅナ、すごく綺麗だよ」と口々に誉めるため、今度はイヅナが照れて頬を赤くする番だった。

「おっ!みんな騎士団の戦士って感じだね」

アレンの声がしてイヅナたちが振り返ると、金の装飾が施された緑の軍服に身を包んだアレンが手を振りながらやってくる。装飾がヴィンセントのものより多い。その後ろには、オレンジのリボンのついたマントと鎧に身を包んだチターゼがいる。

「アレンさん、チターゼさん、よく似合ってます!」

「えへへ、ありがとう!」