俺の言うとおりにしてください、お嬢様。





「ハヤセ……っ」



ぎゅっと勢いよく抱きついたわたしを受け止めてくれる。

この腕だ…。
これじゃないとわたしはだめなの。



「ありがとう…っ、もうぜったい壊さないようにする……っ」


「…たとえ何かしらの流れで壊してしまったとしても、俺が何度も一緒に元通りにしてあげますから」


「うん…っ!」



そっと横髪を持ち上げられて耳にかけてくれる。

そんなくすぐったさに顔を動かすと、もう
1度甘い甘いものが唇に合わさった。


それは壊すためのキスじゃなくて、いつかに知りたかった守るためのキスなんじゃないかって。



「んんっ、」



すごい、うっとりしちゃうくらい、甘美な心地だ……。


全身から熱が放出されるみたく熱くてたまらないのに、その熱さならとろけてもいいかなぁって思ってしまう。



「んっ、…ハヤセっ、」


「…ずっと我慢してた。本当はずっと触りたかった、」



するとハヤセはわたしのニーハイソックスに手をかけて、ずるっと下ろしてしまった。



「わっ、え、ひゃう…っ!!」



聞いてない、こんなの聞いてないよ……!
そんなところにまでキスするの……!?

触りたかったって……脚……!?