青く澄み渡った空。


流れる白い雲が、ソフトクリームみたいで美味しそう。


全校生徒が集まるグラウンドで、ぼんやりとそれを見上げてた。



今日はいよいよ体育祭。


衣装も無事間に合って、旗もどうやら間に合って。


全ては今日のため。



そして全てがこの体育祭、2日間で終わってしまう。




「ななー、日焼け止め塗ったー?」

「うん、塗ったー」



今日は晴れている割には、気温は低め。


だけど女子たちは、日焼け止めを塗るのに朝から必死だ。



「開会式って何時から?」

「9時じゃなかった?」



ざわざわと賑わう中、それぞれのチームパネルがグラウンドに並べられている。


全部で15チーム分のパネルが、グランドの横にズラーっと。


その反対側にはチームごとにテントが立っていて、目印として作成した旗を刺すようになっている。



「あ、あれうちの旗じゃない?」

「え、見たい見たい!」

「よし、行こう!」



風になびく旗を運んでいるのは、フワリくん?


見えなくて、駆け出したもゆぴーたちのあとを追って、私も走った。