「きみが付けているピアス。久しぶりに見たよ」
「そう、あなたからバースデープレゼントにもらったピアスよ」
「よく似合ってる。とても素敵だ」

 彼と関係を持ってから初めて迎えた誕生日にもらったダイヤのピアス。"ハッピーバースデー"の言葉とともに彼からプレゼントされた、わたしの大事な宝物だ。バースデーケーキなんか無くても、凄く嬉しくて泣いてしまった。大事にし過ぎてあまり付けたことがなかったが、今日は特別だから。今日だけは。