向日葵も、真似をしてこちらへ手を伸ばす。


2人の手が、触れ合うほどに近くなる。


でも……。


私の手は向日葵の手をすりぬけ、空中をさまよった。


光の暖かさが、ホンワリと私の手を包み込む。


「向日葵も、きっと、暖かいんだろうね……」


少し切なくなって、そう呟いた。


「アタタカイ イミヲ オシエテ クダサイ」


暖かい、意味――。


それは……。


それはね?


「触れ合う事――」


「インプット しました」


向日葵の声に、ハッとする。


今私、なんて言った?


いや、触れ合えば確かに暖かくはなるけれど――!


一瞬で恥ずかしくなり、ボッと赤面する。


私、ゲームに向けて何言ってんの!?