「る、瑠斗さん??」

「真彩ちゃん…もう泣いてない?」

「え?」

泣く?

……あ。そっか…私、倉庫の前で泣いてて…

心配してくれたんだ…。

「もう…泣いてないですよ。ありがとうございます。」

安心させようとにっこり笑う。

「……もう…一人では泣かせてあげないから。」

私は瑠斗さんの真面目な顔にドキッとした。

瑠斗さんはゆっくりまぶたを閉じると寝息を立てた。

今のは寝ぼけてただけだよね…?

瑠斗さんの真面目な顔はかっこよすぎてクラクラする。 

私はソッと瑠斗さんの頭を撫でる。

瑠斗さんの髪…柔らかいな。

ふわふわして触り心地が好き。

少しの間、私は瑠斗さんの頭を撫で続けた。

……って、寝てる人に何してるんだ私!