焦って立ち上がった拍子に誰かとぶつかり、おまけに何かを踏んでしまったようだ。



ーーーパリンッ

ものすごく嫌な音がしたような…。




恐る恐る足を上げるとそこには、___



やっちゃった……


ガラスの破片が見え、一気に冷や汗が。



「あのっ、すみません!弁償しますっ」




と深く頭を下げながら考える。


変にケチつけられたらどうしよう?…



弁償代に大金なんてことも…!!




「あ〜気にしないで?ちょうど買い替えようと思ってたところだから。それより、怪我してない?大丈夫?」


え、___


思ってたこととは真逆のことを言われ唖然とする。



ゆっくり顔を上げ、この時初めて相手の顔を見た。