◇◇◇千里◇◇◇
 

 車で高速で3時間、会えるか分からないし、会ってもらえるか分からない。それでも後悔したくない。


  

  ☆☆☆
  

 『若先生ーー!』

 元気な声で俺を呼ぶ。
  

 「お久しぶりです、みやびのおばちゃん、どうですお身体の具合は?」


 俺は親父の病院では若先生と呼ばれている。


 『大丈夫ですよ、それよりも雪菜ちゃんのことを心配してたでしょう?偶然会えたのよ雪菜ちゃんに!』


 “え”



 『実はね…』


 みやびのおばちゃんから全てを聞いて居てもたってもいられなくなり、俺は車を走らせた。



 何としても合うために。




 今夜はもう遅い、目的地のちかくでホテルを取り明日必ず。