『行きなさいと、言ったのにもう、病院がキライにも程がある』 正面から温子さんの顔を見ることが出来ず、チラッと目を向ければ目を細めてジット私を見てる。 私はもう必死に元気アピール! 両手を上げたり下げたり 「ほら、元気ですよ、元気、旅行から帰ってきたら風邪も吹き飛びました、ネ、ネ、ネ、」 信じてませんと顔してる。 どうしようか…… 『無理やりでも病院へ連れて行きたいわよ、私は』 まったくと最後は小さな声が聴こえてくる。