光の下で君に願いを

ソラへト

惑星くんは苗字の通り星みたいだ。
急に現れては姿を消して、私の中には記憶を残していく。そんな雰囲気がでている。

「なあ橋爪。」
そんなことを考えていると惑星くんに話しかけられた。
「なに?」
今は生徒会の資料整理中。なにか質問でもあるのだろうか。
「あのさこの前お見舞いに来てくれただろ?」
あぁ、具合が悪くて長期間休んでた時の。
「うん。それがどうかした?」
惑星くんの頬は微かに赤らんでいる。
「いや。その、お母さんがお礼をさせて欲しいと…」
何故それを言うのに躊躇ったのか分からないが会話を続ける。
「え!いや大丈夫だよ〜!」
そんなことでお礼なんてしてもらうわけにはいかない。
「いや今日連れてこいと言われてて…」
え、今日。随分急な。
「急だねー」
思ったまんま口にする。
「ほんとは4日前から言われていたんだけど言い出せなくて…」
あ、そゆこと。
「そうなんだ。今日は暇だからいいけど…なんか申し訳なく無い?」
今日は珍しくfreeな日なのだ。
「いや大丈夫、というか、きてもらわないと困る。急でごめん。」
きてもらわないと困る。なんか表現が面白いなぁ。相変わらず。
「じゃあお言葉に甘えて…」
「ありがとう。じゃあ放課後下駄箱集合で!」
それだけ言うと駆け足で教室へ戻って行った。惑星くんと私のクラスは隣でー……って下駄箱集合?ってことは一緒に帰るってこと…なんかこのシュチュエーション前にもなったような…まあいいか。


キエテ


下駄箱集合。惑星くんのクラスは終わる気配がない。
「えーまりっ!また明日ねー!」
真理が話しかけてきた。
「おー!また明日ー!」
「笑毬さん」
お惑星くんのクラス終わったんだ。
「惑星くん。行こっか。」
「うん。」
なんか惑星くんに緊張の色が見えるのは気のせいだろうか。
「ねぇ」
「え!あ、なに?」
私の問いかけに驚いた様子で答える惑星くん。
「惑星くんってさ私のこと橋爪さんーとか笑毬さんーとか色々な名前呼びするよねー」
「あ、あぁそう?」
「うん。」
「嫌だったらごめん…てか呼び名決めた方がいいかな?」
「あーそれもいいかも!」
呼び名って特別感があっていいなーなんて惑星くんに対して何を考えているんだろう。
「じゃあ笑毬?でいい?」
急に名前呼び捨て呼びか。
「私は何でもいいよ」
「じゃあそれで。笑毬は?なんて呼んでくれるの?」
呼んでくれる…うーん
惑星くん…惑星…拓輝くん…拓輝…惑星拓輝くん?
「じゃあ拓輝くん…かな?」
名前呼び嫌がるだろうか。
「おー!やった。笑毬に呼んでもらえる。」
なんかそれじゃ恋人みたい…嫌ってわけじゃないのも悔しい。
「笑笑なにそれ。まあいいや。もうすぐじゃない?拓輝くんの家。」
ここら辺だった気がする。
「あぁうん。あと5分くらいかな?」
あと5分か…駅から遠いなあー。
なんて考えていると…
「わ!」
石に躓いて前のめりに…
「お。笑毬?大丈夫?」
「大丈…って拓輝くん!?」
なんと抱きしめられていたのだ。
「ん?どうした?」
え、どうした?って…拓輝くん意外とイケメンなんだから…惚れちゃうじゃん…
「なんでもない…」
顔が赤いのがバレないといいな。
「着くよ。」
はぁ、私の気持ちなんてお構い無しか。
「うん。」
最近生徒会の仕事もすごい楽しくなっている。それに…
「あらぁ〜笑毬ちゃん〜久しぶりねぇー」
拓輝くんのお母さんに会うと少し気持ちが楽になるなんて変になっている。
「あ、こんにちは。またまたお邪魔します。」
「礼儀いいわね〜さぁ、上がって上がってぇ〜。」
「お邪魔します。」
「笑毬、さきに上、上がっといて。」
何回か来ているからか拓輝くんの部屋も慣れた。
「分かったー。」
そんなこんなで部屋にたどり着くと既に部屋の扉は空いていたのでそのまま流れるように入る。
「お邪魔します…」
真っ黒な部屋の中、進んでいく。
すると…
「あれ?」
なにか踏んだ。なんだろう…
気になって見てみると…
「え…」