グレーな彼女と僕のブルー

 そして子供のころにした愚行で嫌われているという自覚もあったのだが。

 また会って話がしたい、できればあの可愛い天使スマイルをあたしにも向けてほしい、この想いだけは譲れなかった。

 彼の部活が終わるのをこっそりと待って、尾行した。

 今急に話しかけることなんてできないけれど、ちゃんとしたプランは練っていた。

 そして九月が終わりを迎えたその日。

 それは何の前触れもなくあたしの右目に飛び込んだ。

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