「ラリマーさん、ラズさん、おしゃれして二人に会いに行きますね!」
二人のかっこいいアクリルスタンドに向かって鈴香は微笑む。そして、まだ来月の話だというのに、着ていく服をどうしようか悩むのだった。
ライブ当日まで、鈴香は待ちきれない思いでいっぱいで、仕事中もソワソワしてしまうほど楽しみにしていた。
作詞作曲、さらには編曲などをこなすイケボの持ち主のラリマーと、カワボからイケボまで色んな声が出せるラズのユニットLondoはあっという間に人気になり、ライブのチケット倍率もぐんと上がり、ライブに参戦できないことも珍しくなかったからだ。
「全部の運を出し切った気がする……」
セージグリーンのシフォンブラウスと白ボトムに身を包み、濃い黄色のイヤリングをつけた鈴香は、ライブ会場で何度もチケットを見ながら呟いた。なんと今回のライブは、今まで当たりたくても当たらなかった最前列である。二人の顔を一番前で拝めるのだ。ファンにとって、これほど嬉しいことはない。
二人のかっこいいアクリルスタンドに向かって鈴香は微笑む。そして、まだ来月の話だというのに、着ていく服をどうしようか悩むのだった。
ライブ当日まで、鈴香は待ちきれない思いでいっぱいで、仕事中もソワソワしてしまうほど楽しみにしていた。
作詞作曲、さらには編曲などをこなすイケボの持ち主のラリマーと、カワボからイケボまで色んな声が出せるラズのユニットLondoはあっという間に人気になり、ライブのチケット倍率もぐんと上がり、ライブに参戦できないことも珍しくなかったからだ。
「全部の運を出し切った気がする……」
セージグリーンのシフォンブラウスと白ボトムに身を包み、濃い黄色のイヤリングをつけた鈴香は、ライブ会場で何度もチケットを見ながら呟いた。なんと今回のライブは、今まで当たりたくても当たらなかった最前列である。二人の顔を一番前で拝めるのだ。ファンにとって、これほど嬉しいことはない。


