愛してる、そう言われてラリマーからキスを落とされた。しかし、こんな状況では今まであんなにときめいていた推しであっても恐怖しか感じない。鈴香の体は震えていた。

「ごめんね、でもこれが僕らにできる愛を伝える方法なんだ」

優しく頬を包まれ、ラズと強制的に目を合わせられる。その目は光を失っていて、でもギラギラと鈴香を見つめていた。

「ずっと好きだったんだ。でも、有名になったら鈴香に会えなくて、もう閉じ込めるしか一緒にいられる方法はないんだよ」とラリマー。

「たっくさん、ここで僕たちと愛し合おうね。これが僕たちの愛だから」とラズ。

鈴香に今できるのは、二人の愛が狂ってしまったことを理解することだけだった。