「私じゃない。」
そういつもよりも強い口調で否定する玲に、月はまたわざとらしくため息をついた。
「だって、華の原稿がなくなった時だって、玲はわたしたちと学校で合流したでしょ。それに、いつもは同じクラスの彩加と一緒に部室にくる玲があの手紙が置かれてた時は一人で先に部室にいた。おかしいと思わない?」
そう畳みかける月に、玲は月の目を真っ直ぐに見ながら押し黙った。そして何かを諦めたかのようにはあ、と息を漏らした。
「私じゃない。確かに疑わしいのは分かる。でもあの日月たちとの待ち合わせに遅刻したのは本当に寝坊したからだし、あの日彩加より先に部室に行ってたのは彩加が委員会の用事があるって言ってたから…。」
凛とした表情と言葉数は最低限だけどハッキリとした物言いから、玲は本当に赤ペン先生じゃないんだなとうっすらと感じ取った。
「それに、…私は赤ペン先生の正体を知ってる。」
そういつもよりも強い口調で否定する玲に、月はまたわざとらしくため息をついた。
「だって、華の原稿がなくなった時だって、玲はわたしたちと学校で合流したでしょ。それに、いつもは同じクラスの彩加と一緒に部室にくる玲があの手紙が置かれてた時は一人で先に部室にいた。おかしいと思わない?」
そう畳みかける月に、玲は月の目を真っ直ぐに見ながら押し黙った。そして何かを諦めたかのようにはあ、と息を漏らした。
「私じゃない。確かに疑わしいのは分かる。でもあの日月たちとの待ち合わせに遅刻したのは本当に寝坊したからだし、あの日彩加より先に部室に行ってたのは彩加が委員会の用事があるって言ってたから…。」
凛とした表情と言葉数は最低限だけどハッキリとした物言いから、玲は本当に赤ペン先生じゃないんだなとうっすらと感じ取った。
「それに、…私は赤ペン先生の正体を知ってる。」

