校舎にはキレイな桜が咲いていた。

「恵里ーやった!」
親友の希美が私に向かって叫んでいる。
「なに、何?」
「おんなじクラスだよっ」
「うそー!!」
クラス表を見る。
もう小学5年生だいたいの人は知ってる。
でも、あれ?誰この人?
戸田 優也?
ん?まぁいっか
「早く教室、行こー」
「はい。はーい」


「でわ、みんな席についた所でこれからみんなには自己紹介をしてもらう。」
私のクラスの担任、岸野先生。
「じゃあ阿部からなっ」
「はい。阿部 光太です、、、」
みんなそれぞれ、好きな食べ物や好きな歌を言っていく。
どうしよう。次、私だぁ
「竹内 恵里です。よろしくお願いします。」
あー緊張した。
「オレは戸田 優也。よろしく」
あっ、あの人だぁ
てか、隣の席じゃん!やだなーこうゆう人。
なんかオレ様的な人。
「よろしくなぁ」
「よ、よろしく」
なんて、そっけない返事をした。
「なんだよー。そっけないなぁ」
「うん。ごめん」
「もー、とにかくよろしくなっ」
「はーい。じゃあ早速、授業始めるぞー」先生の声がかかる。
よかった。先生の声がかかって。
そーじゃなかったら一生、
戸田地獄だよっ。