このアトリエ、初めて訪れたのは中学の頃。その後、真は入り浸っていたみたいだけど、私は来ることがほとんどなかった。

その間、真は私に一言も言わなかったけど、このはなれは私のフィギュア…いや、違った。双子戦士イズミのフィギュアで溢れかえっていた。

付き合い始めて、久しぶりにここを訪れた時、ドン引きしたのは仕方のないことだと思う。

まさか私が毎年誕生日に貰っていたフィギュア以外に、ここまで大量に作られていたとは……。ゆうに100体は越している。

カミングアウトした時の京は、私のジャッジを待っているかのようだった。

気持ち悪いって言われないか?
勝手に作ってたこと、怒られないか?

そんな事を考えていたのだろう。

でも私には、コスプレマニアの伯父がいて耐性があったので「あぁ、京もか」と思う程度だった。

伯父に懐いている京が影響を受けるのは自然の流れだと思う。