小さな頃から、粘土遊びが好きだった俺は、小学校に入ってから粘土の材質を変え、色々なものを作り出していた。

泉には幼稚園児の時から、小麦粘土の作品をあげたりしていた。泉は可愛いものが好きだから、俺が作った粘土細工をあげると、心から喜んでくれた。泉の喜ぶ顔が見たくて沢山のスイーツを作ったものだ。

初めは100均で買ったカラー粘土で作ったHASEGAWAのスイーツだった。
その後、樹脂粘土や石粉粘土に変え、上手く出来たら泉にプレゼントしていた。

しかし、『双子戦士モーニングスター』が放映されてからは、完全にフィギュア作りの方へ移行。特に双子戦士イズミは、俺の創作意欲を猛烈に掻き立てる逸材だった。

双子戦士姿のイズミに変身前のイズミ。魔法学校の制服姿のイズミ。果ては、聖堂館学園の制服姿にHASEGAWAの売り子姿のイズミなど、ありとあらゆる姿のイズミを作り出した。