「まこちゃんが……」

「それに、イズミの全ての衣装は、泉ちゃんのサイズに合わせて作られているんだろう?
このドレスもそうだ。イズミちゃんにピッタリのサイズで作られているはずだよ」

そう言えば、今まで京に渡されたコスチュームは全てピッタリサイズだった。
オタクなお店で買ったのだと思ってたけど、まさかこれを作った例のデザイナーさんが私のために作ってたの!?

知らなかった……。

「そうですよ。
全て泉にピッタリのサイズなんです。
伯父さんが泉に合わせてるって言ってました!」

……京。
その時点でまこちゃんが怪しいって気づいてよ〜!

「そこで提案なんだけど、泉ちゃん、着てみない? このドレス」

「え? ……ここでですか? 」

「うん。そしてそのままブライダルガールズコレクションに参加しないか?」

「私が!?」

「実は各ドレスメーカーは、挙式前の一般のお客様のために、ひと枠持っているんだよ。
試着してくださって、ご成約となったお客様の中から1組お声かけして、ショーに参加してもらうんだ。
京くんから泉ちゃんが来ることを聞いていたからね。バンクロの枠は泉ちゃんのために空けておいたんだ」

ウソでしょ?
私がショーに!?
無理無理無理!
誰か止めてよっ!!