「あ、真くん! 泉ちゃんも!
来てたんだね」

「「達矢さん……」」

「達矢さん、達矢さんは知ってたんですか!?
伯父の正体を」

わ、京が直球で聞いちゃった!

「え。
あー……やっぱりバレちゃった? 」

「バレちゃったって……達矢さんは知ってたんだ…」

バンクロの目玉として、ドレスと直筆画がここにあるんだもの、達矢さんは確実に知っているはずだ。

「初めて泉ちゃんに会った日の事だよ。
あの通夜の日。
シンとイズミの双子にケイでしょう?
しかも容姿が丸被り。
本当に偶然なのか? って言うのが俺の感じた違和感だった。
その後誠さんが現れて、さらに違和感を感じた。こんなに身近に、小鳥遊美々丸先生を知ってる人がいるっていうのはどう考えてもおかしい。
あと……泉ちゃんの決定打」

「私? 」

「『まこちゃん』って呼んでた。
会話の中だと、ひらがなで考えるからね。
スっと繋がったよ。
カテドラルまこちゃん、ってね」

「あ」