「は? これどういうことだ?
たまたまあの直筆画があったのか?
それともこのイベントのために小鳥遊美々丸がこれを描いたのか?」

真の言いたいことはわかる。
だって、たまたま手に入れたかもしれないけど、直筆画をこのドレスに並べたりしたら、著作権とか、ライセンス料とか、そういうのが発生しない?
どちらにせよ、こんなに公の場で許可なく出来ないことだと思う。

「達矢さんに、もちろん確認した。
そうしたら、伯父さんがこのドレスを貸す時につけてくれたって。ちゃんと美々丸先生にも許可を取っているらしい」

「「まこちゃんが!?」」

そこでrockabillyでの会話を思い出した。
出版社に知り合いがいて、小鳥遊美々丸の担当だって……。

でも待って。
私、あの時何か引っかかった気がする……。