8月8日

明後日から始まるブライダルフェスティバルに出店するため、幕張に向かって出発する。

忙しい日々の中、従姉の旦那である岩橋賢人から送られてきたデータから、花の家族のフィギュアを作製し、何とか箱詰めにまでこぎつけた。

とは言え、俺にとってフィギュア製作は忙しい仕事の息抜きなのだ。
ちゃんと作りながら楽しませてもらった。
なかなかの出来映えなのではないだろうか。

割り当てられたブースへ入る。
さあこれからが勝負だ。
桐野屋から託された色とりどりの端切れを、綺麗に見えるよう、バウムクーヘンに巻き付けていく。桐箱の数は1000個。
ブライダル営業部の社員3名で黙々と作業をこなす。

しかし、桐箱1つにバウムクーヘンは2本。
つまり2000本分の巻き付けだ。
そう簡単には終わらない。

色調は始まりから決めてある。俺の計算通りに並べていかないと最終目標にたどり着けない。後で無駄を省くために、色の順番と箱の番号を何度も確認しながらの作業だ。