朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜

「……花、花はすごいね。
こっちへ来てからの活躍ぶりは、いつも父さんからの情報や社内報で見てきたよ」

「え? ……そう?
私は思いつく事を父さんや企画チームに伝えただけだよ。むしろ、大変な思いをしてるのは企画チームのみんなかな? 
特に赤城さんだね」

花のアイデアを形にしていくのは、伯父の側近と言われている、東京本社の常務兼企画部長である赤城氏だ。
赤城氏率いる企画チームは社内でも特に有能な精鋭が集められている。
その企画チームを好きなように使っているのが花なのだ。ヒットメーカーの花が出すアイデアを着々と確実に形にしていく。

「いや……本当にすごいと思うんだ」

この場でこんな話をする事が正しいとは思わない。明日は結婚式という、めでたい席なのだ。
でも、花と話が出来るのは今しかない。

「真くん……真くんの方が真面目に頑張ってると思うよ? 
副社長の息子だって皆んなわかっていて、それでも店舗を回るのは大変だもの」

そんなのは当たり前のことだ。
褒められるような事ではない。