「私がお手伝いできるのはここまでです。
京も桐野屋の副社長とは、先日のポラリス前社長の葬儀で面識がありますから、初対面ではありません。
後は営業の方でお願いします」

「ああ、もちろんだ。本当に助かったよ。
反物なんて、俺たちには全くの専門外だからね。橋のかけようが無い。
紹介してくれてありがとう」

「部長、早速俺から桐野屋さんに連絡してみます」

「そうしてくれ」

こうして泉の仲立ちでプロジェクトは一気に進み出したのだ。