朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜

遮光カーテンの隙間から光が漏れている。

昨日は撫子に無理をさせてしまった。

1度果てた後、収まりのつかなくなった俺は、再び撫子を抱いた。

自分の中にそれ程の欲があったことに驚く。

疲れ果てているのだろう。
隣で眠る撫子からは、規則正しい寝息が聞こえ、熟睡しているようだ。

シャワーを浴びたいところだが、起こしてしまうかもしれない。

しかしもう眠れそうもない。
いや、このまま横になって寝ていたら、また撫子を襲ってしまいそうだ。

覚悟を決めて起き上がり、俺はバスルームに向かった。

シャワーから出ても、撫子はまだ眠っていた。

丸い小さな顔に疲労の色が見える。

やはり無理をさせてしまったな……。
チェックアウトの時間を延ばそうか。
まだ朝の8時だ。10時のチェックアウトまで時間はあるが、無理に起こしたくない。

フロントに連絡を入れると、昼過ぎまで延長可能だと言うので、最大まで延長し、ランチの予約も済ませた。