朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜

申し訳ない思いが頭を占領したが、とりあえず水だ。
冷蔵庫のミネラルウォーターを一気飲みすると、やっと一息つく。

そこへ撫子がバスルームから出てきた。
このホテルのバスローブを纏っている。

「真……起きたんだ。
あの……ごめんね? 迷惑かけちゃって。
せっかくご馳走になったのに、吐いちゃって……」

「いや、そんなことは気にするな。
それより、体調はどうなんだ?」

「大丈夫だよ。
ほんのちょっと飲み過ぎただけ」

「……悪かったな。
俺が強引に引っ張ったから、一気に酔いが回ったんだろう。
……それに……」

隣で寝てしまっていて申し訳なかった。

そう言おうとしたが、遮られる。