ただ今日は、その後が大変だった。

泉と俺が話していたところを見た常連客が騒ぎ出したのだ。
俺の彼女が来た、と。

家族が来たことは、スタッフ皆、知っていたのだから、まさか泉を彼女だと思われるなんて想像もしていなかった。

しかし、常連客の中には物好きがいて、どうやら俺のファンクラブなるものがあるらしい。

その常連客も、同時間帯に店内にいたようで、泉が帰った後、問い詰められて散々な目にあった。

双子なのに、俺は父親似で、泉は母親似。
だから全く似ていない。

環の言った嫌味が、正しかったと証明されたのだ。