「こんばんは……」
カラン――と、少し遠慮がちに鈴の音を響かせてドアを開けると、まず紅茶の優しい香りが私を出迎えてくれる。
「いらっしゃ……実森さん、お久し振りです」
鈴の音に反応した三毛さんがこちらを振り向き私の姿を確認すると、少し驚いた表情をみせた後にゆっくり微笑んでくれた。
(あ……)
たった一週間会えなかった位で、泣きそうになった。
「お久しぶりです」
はやる気持ちを抑え、私はお辞儀をしながらいつものカウンター席に腰を下ろした。
「一週間振り位ですか?」
腰を下ろしたと同時に、そう言って三毛さんがおしぼりを渡してくれる。
「はい。なんだか急に仕事が忙しくなりまして。でも今日で一段落したんで、来ました」
おしぼりを受け取り、今までの経緯をザッと説明する。
「そうでしたか。お疲れ様でした。いつもので宜しいですか?」
「あ、はい。お願いします。あと、BTLサンドってまだありますか?お腹ペコペコで……」
夕飯を食べていない私のお腹の虫は、さっきから食べ物を要求し続けていた。
しかも今、走ってここまで来たもんだから鳴り止まない鳴り止まない。
「はい。まだありますよ」
「あ、良かった!じゃあ、それも一緒に下さい」
「かしこまりました」
BLTサンドも絶品で、結構早めに売り切れちゃう商品だからこれは嬉しい。
いつもの様に、私のお気に入りのカップを用意してくれる。
「ニャーン……」
声のした方を見ると、アールが足元にちょこん、と座っていた。
「アールも久し振りだね。元気にしてた?」
足にすり寄って来たアールを、膝の上に抱き上げる。
喉元を撫でてやると、目を細めながらゴロゴロと喉を鳴らした。
「ニャーン」
「そっか。それなら良かった」
どうやら元気にしていたみたい。
カラン――と、少し遠慮がちに鈴の音を響かせてドアを開けると、まず紅茶の優しい香りが私を出迎えてくれる。
「いらっしゃ……実森さん、お久し振りです」
鈴の音に反応した三毛さんがこちらを振り向き私の姿を確認すると、少し驚いた表情をみせた後にゆっくり微笑んでくれた。
(あ……)
たった一週間会えなかった位で、泣きそうになった。
「お久しぶりです」
はやる気持ちを抑え、私はお辞儀をしながらいつものカウンター席に腰を下ろした。
「一週間振り位ですか?」
腰を下ろしたと同時に、そう言って三毛さんがおしぼりを渡してくれる。
「はい。なんだか急に仕事が忙しくなりまして。でも今日で一段落したんで、来ました」
おしぼりを受け取り、今までの経緯をザッと説明する。
「そうでしたか。お疲れ様でした。いつもので宜しいですか?」
「あ、はい。お願いします。あと、BTLサンドってまだありますか?お腹ペコペコで……」
夕飯を食べていない私のお腹の虫は、さっきから食べ物を要求し続けていた。
しかも今、走ってここまで来たもんだから鳴り止まない鳴り止まない。
「はい。まだありますよ」
「あ、良かった!じゃあ、それも一緒に下さい」
「かしこまりました」
BLTサンドも絶品で、結構早めに売り切れちゃう商品だからこれは嬉しい。
いつもの様に、私のお気に入りのカップを用意してくれる。
「ニャーン……」
声のした方を見ると、アールが足元にちょこん、と座っていた。
「アールも久し振りだね。元気にしてた?」
足にすり寄って来たアールを、膝の上に抱き上げる。
喉元を撫でてやると、目を細めながらゴロゴロと喉を鳴らした。
「ニャーン」
「そっか。それなら良かった」
どうやら元気にしていたみたい。


