あんな顔だけの悲劇のヒロインぶった女も、その女をもてはやすあの男たちも

「苦手だ…」

「ん?何か言った?」

「…怜は気にしないでいいことだ。」

「…そうなの?ならいいや!」

危ない…口に出てたのか。

「玲央!」

「ん?」

「始業式、終わったみたいだよ?」

怜が窓の方を見て言った。

もう終わったのか…なんかあっという間だ。

「教室行ってみる?」

「…怜が行きたいなら。」

「行く!」

「ん…行くか。」

そんなに楽しみなのか?私はちょっと面倒くさい…