「もーいいから、サボれる場所行こ。」

顔を見られないように先に歩き出す。

「待ってよー」

怜が後ろから慌てて追いかけてくるのが分かる。

「どこ行くー?」

私に追いつくと首をかしげて聞いてきた。

とりま、屋上、なんかの準備室、理科室、音楽室、または空き教室、中庭は行かない。

なぜかって?そんなの変な奴に絡まれないためだよ。

この学校、さっきも言った気がするけど不良まみれだし絶対に今言った中のどこかには、たむろってるから。絶対。

「玲央…?」

私が考え込んで黙っていると怜が不安そうに私の名前を呼ぶ。

「ん、ごめん、何でもない。」

頭をポンポンと、なでると怜は安心したのか笑顔になる。