星に愛された彼女は


「炎龍分かる?」

「…はい、分かりますよ。その人は炎龍の知り合いですか?」

「違うわ。聞きたいのは炎龍のターゲットと計画」

その言葉にハルキはピクリと反応する

「炎龍が恐ろしくて不安なんですって。だからこの店で情報集めてみようかなって」

カクテルを飲みながら話し掛ける

さぁ…話してくれるか?

「知らない?」

目を合わせようと顔を覗き込むとハルキは少し悩んでいる様子だった

「……炎龍は、今は双子だけを狙ってます。」

その言葉に黙って頷く

「双子を仲間に入れるために計画は練っている段階…と、聞いたことがあります」

それは事実かは分からないが、仮に本当だとすると炎龍は月光にまだ手を出していないことが分かる

…ハズレたな