星に愛された彼女は


アオイが鏡を持って私の姿を映し出す

黒い花が3輪と小さな三日月がついてるピン

小さいピンだけど花は細かく再現されてて月も反射で輝いてとてもキレイだ

「綺麗で…可愛くて…似合うと、思った」

いつ買ったんだろう

こんな日が来るのを待っていたんだろうか

髪が短くていつもフードを被っている私がつけることはないと分かっていながら買ってくれていたんだろうか

私に似合うと思って買ってくれた気持ちが嬉しかった

シュンとルイにされても嬉しいんだろうな…

思わず笑みがこぼれる

「ありがと。なくさないようにするな」

「…うん」

「そんじゃ、行ってくる」

今度こそ部屋を出た私はピンを落とさないように気をつけながらphantomへ向かった