「怜…やっぱりこの間生徒会に何かされたか?」

「されてない!」

即答する怜の瞳は少し動揺しているように見えた

「お願いだよ、美玲…行かないで」

必死に頼み込む怜を見て胸が痛む

「…怜、分かってくれ」

それでも俺もここでやめるわけにはいかない

ジッと目を見て訴える

分かってくれ、これが総長として出来ることなんだ

どうか許してほしい

きっと怜のことだから俺の身に何かあると心配してくれているのだとは思う

それでもこれ以上好き勝手仲間がやられていくのは俺が許さない

「約束するよ、無傷でここに帰る。」

「っ……約束だからね、本当に…本当だからね?」

歯を食いしばって悲しそうにそう言う怜に胸が締め付けられる

「ああ、仲間を助けるために頑張ろうな」