星に愛された彼女は


気持ちを切り替えて準備室にでも行こうと足を動かそうとしたとき

「久しぶりだな。」

コツン、と後ろから誰かが近づいてくる

「怜と玲央…いや、ミレイって呼んだ方がいいのか?」

振り返るとサラッとした銀髪が視界に入る。

「…銀髪」

「リクトだ…はぁ…」

不快そうに顔を歪める銀髪は眠たそうにあくびをしながら近づいてくる。

「今日はフードしてないんだな。」

…さっきまで寝てたから相原先生がとってくれたのか。

怜も外れていたから急いで被っている。

俺も被ろ…

そう思って首の後ろに手を伸ばすとぱしりとその腕を掴まれた。