「…ごめん、ほぼバレたよな。」 俺が口元を片手で隠しながら怜に謝る。 「大丈夫だと思うよ。先生、言いふらすような人じゃないって僕は思うよ?」 「それは…俺も思うけど」 寝起きで緩みきってた。最悪だ…あの会話、誰も聞いてないよな? はぁ…と、ため息を吐くと怜は俺の背中をポンポンと叩く。 「僕は言ってもいいと思うよ。女の先生だし、なにかと協力してもらえるんじゃない?」 フォローするように言ってくれるので心が軽くなる。 「うん…言うときが来れば言うよ…」 「そーしたほうがいいよ!」