「はい、そんな時があればぜひ」
俺がそう返事をすると先生はふふっと笑った。
「先生?なにか?」
怜が声を掛けると先生が慌ててごめんなさいと謝る。
「なんだか、玲央くんが可愛くって。女の子相手にしてるみたい」
微笑みながら冗談っぽくそう言う先生に油断していたのかつい表情に出る。
「…え?」
そんな俺らの反応に先生も驚いたのか、保健室が誰もいないかのように静かになった。
「っ…すみません。俺が女って言われるのあんまりなくって…びっくりしただけです。」
そう言って俺は先生から目を逸らしてベッドから降りた。


