「ならいい。ごめん、もう離れない」 怜が先程してくれていたように頬に手を添えて本当にケガをしていないか、顔だけでもジッと見る。 「って、僕の心配ばっかりだけど玲央!」 急に怜の目がキリッとなって怒っているのが分かる。 「そのほっぺ…!誰にやられたの!?」 ほっぺ…? 怜に触られていない方の頬を触るとジクン、と痛みが響く。 「痛い…」 思わず声に出すと怜が更に声を荒げる 「言って!!許さない…絶対…」 悔しげに口を曲げる怜を見て頭を撫でた