星に愛された彼女は

美玲side

消えたい

ふとそう思うことがある。

月光、友達、家族すらも

何もかも捨てて逃げ出したくなるときがある。

そんな時、逃げた先に誰かが待っていて、笑顔で受け止めてくれていたら

そんなことをバカみたいに考えては落胆する。


こんな私を誰が?


皆が好いてくれてるのは分かる。

その気持ちをイヤに思ったことなんてない。

それでも


全てがなくなった私に

今ですら、なにを持っているのか分からない自分に

愛される価値などあるのだろうか

そう思ってしまえばやっぱり消えたい、と思ってしまうのだ。