星に愛された彼女は

怜side

美玲が呼んでる気がする

目を開けるとカーテンの隙間から入ってくる太陽の光に思わず目を瞑る。

目を擦りながら体を起こすとガタンと音が聞こえた。

「怜くん!」

目を向けるとナオが嬉しそうにこちらに駆け寄ってきていた。

「起きたんだ!よかった!」

「ナオ…?」

なんでここにいるんだっけ?

ポカンとナオの顔を見つめながら思い出す

そうだ、生徒会だ

すぐに部屋を見渡して美玲を探す。

「ナオ、玲央は?」

「玲央くん?保健室だよ」

保健室、その言葉にすぐに立ち上がって走り出そうとするが立ちくらみでその場にしゃがみ込んでしまう。

頭痛い

目を瞑って頭を抑える

「怜くん!たぶん何かの薬で眠らされてたんだ!安静にしてないと!」

「へへ…平気だよ。そんなことより玲央の所へ行きたいから」

ありがとう、そう言って僕は準備室を出た。

なにかされたの?

僕が不甲斐ないばっかりに

自己嫌悪をするがそんな時じゃない

反省は全てが終わってからでいい



美玲、大丈夫だよ

僕が助ける

傷つけさせない

早く美玲の所に行って顔を見たくて、僕は足を動かした