星に愛された彼女は


あぁ…そうか、こいつ

「生徒会書記の有田(ありた) 陽介(ようすけ)でーす」

やはり…と生徒会メンバーに会えたことを喜ぶ

早歩きで距離を詰める

「怜のところへ連れて行け」

「あっれー?そんな簡単にいいの?」

と目を見開くそいつに最初からこれが目的だろ、と睨み付ける

「コワいなぁ~、じゃお前らお疲れー。」

チラリと四人組を見た有田は生徒会長に伝えてあげるネ!と、言って俺の手を掴んで歩き出す。

振り払おうと力を込めると有田の足が止まってこちらを見る。

「振り払ったら連れて行けないなぁ~」

なんてこちらを楽しそうに見ながら言うのでチッ、と舌打ちをして手から力を抜く。

「それでいいんだよ」

と、ニヤニヤしながらまた歩き出す


…怜、会いたい