星に愛された彼女は


「早く言えよ、早く言ってくれないと俺も手加減できないから」

苛立ちから顔をしかめると相手の顔がみるみる青くなる。

愉快だなぁ…

フッと笑みがこぼれる。

「痛い思いしたいなら…言わなくていいけど」

他の奴らにも聞こえるように声を張ると誰かが生徒会だ!!と、叫んだ。

それで何かの糸が切れたかのように全員が騒ぐ。

「俺らは脅されて仕方なくやっただけだ!!」

「退学にされてたまるかよ!!」

「相手がこんな奴らだなんて聞いてねぇよ!」

全員が喋るので耳が痛い

「ふーん…とりあえずうるせえよ」

胸元を掴んでいた奴の頬を思いっきり殴って吹っ飛ばした。