星に愛された彼女は


来いよ、と手のひらを上に向けて手招きすると二人の男が飛びかかってくる。

二人相手…余裕。

しかも一人は俺が先程足を踏んだ奴なのか、片足をあまり動かしていなく動きが鈍い。

そんなことを考えていると無傷の方が私の腹をめがけて思いっきり足を突き出してくるので躱し手で足を掴む。

そのまま相手の足を両手で掴んでふくらはぎに思いっきり膝蹴りを入れる。

「ガァァァァッッ!!」


うめき声を上げて足を抱えて座り込む。

ひび入ったか?

痛そうだなぁと思いながら眺める。

その他の3人も怖じ気づいたのかこちらを眺めるだけだった。

前髪が邪魔で相手の顔が見えないので前髪をかきあげる。

「…怜は?」

そう聞くとヒッ!と誰かが声を上げる

「い、言えないんだ!!」

「なんで?殺されたいの?」

足を抱えている奴が叫ぶので胸元を掴み上げて立たせる。