星に愛された彼女は


誰にも言わないでぇ~と、目を潤ませながらフードで顔を隠す怜を見てやっぱり好きなのだと確信する。

…私、邪魔じゃない?

玲央として最初沙紀のことからかってそれっぽい態度出したからなんか…え

自分の最愛の弟のせっかくの恋路を自分が邪魔してしまってるのかと思うと血の気が引く。

「怜、ごめんな…」

思わず謝罪が口からこぼれる。

「…いいの!沙紀のことは自分でどうにかするし!」

怜は私の心情をすぐに察してくれ笑顔で振る舞った。

「玲央はいつも通り沙紀と関わりなよ!」

美玲も沙紀のことすきでしょ?と、言われているようで少し照れてしまう

「けど、怜の邪魔するつもりは別にないし…少しぐらい弟の恋、応援させろよ」

少し頬に空気が入ってしまうのを自覚しながら言うと怜が、可愛い!と言いながら抱きついてくるので思わずペシッと、頭を叩く。

「ふふっ…ありがと!」

怜の満面の笑みを近くで見てしまい思わず自分も怜のことを抱きしめたくなった。