どした?と聞くと沙紀はたぶんですけど…と、前置きを置いて俺から目を逸らす

「玲央くん…始業式の時に…その、生徒会の皆さんに説教みたいなことをしたでしょ?」

そう言われてあー…と思い出す。

あの時は怜の椅子を取りに行くので他のこととか面倒くさかったなぁ…

なんて考えてると怜が僕の知らないところでなにしてるの!?と声を荒げた。

「い、いや…説教っていうかあの時は早く戻りたくて…」

後先考えてなかった。と、後に付けると怜はあわあわと戸惑いはじめ、どうしよ…と顔を青くする。

顔は見えなくても動作で怜が焦ってるのが分かるか、沙紀もつられるように少し慌てる。

「まあ、平気だろ。いざとなれば逃げるし。」

「でも玲央くん!生徒会に目を付けられた人は皆退学するんです…」

初めて聞いた話に目を開く