「どした?」
首を傾げると怜が
「美玲、下駄箱の場所覚えている?」
と、言った。
………知らない。
「僕、覚えてないんだけど~!」
慌てて言う怜が可愛いと思いながらも、私も少し焦る。
知り合いもいないし、聞けない。てか、クラスも知んない。
「…つんだ?」
「どーしよー美玲ー!」
んー…、職員室でも行って…って、職員室すら分かんない。まあ、それは聞けばいっか。
トコトコと近くにいた女子生徒に近づく。
美玲?と、怜が私の名前を呼んだ気がするけどとりあえず後回し。
ツンツンと、肩を突く。
「え?」
女子生徒が振り返ると同時にフードをとり、顔を見えるようにして少し首をかしげる。
ここで自分の顔の良さを発揮する。


